kei_madou’s blog

双極性障害の闘病日記です

暗雲

自分の幸福といわゆるハイが終わっていくことは何となく理解していた。

それは単純に躁転の時期が終わったのか、それとも気分安定薬の効果だったがわからない。だが、私は徐々に幸福感ではなく不安感に襲われ始めていた。会社の人間が恐ろしい。誰もが自分の粗探しをしている気がする。私は自身の会社の人間の全てが恐ろしく感じるようになった。

最早、ブランコで楽しんでいた時期は過ぎていた。無邪気に笑うこともなく、会社に行くことは苦痛であった。完全に鬱状態に変化していた。

そんな状態にあっても、仕事をしなければならないという意識は継続していた。どんな犠牲を払っても仕事をしなければならない。どんな恐れがあっても会社に行かなければならない。例えどんなことをしてもこの不安を払拭しなければならない。この強迫観念が自分を追い込んでいく。

季節はやがて夏になろうとしていた。この夏が私をより狂わせた。私は徐々に取り返しがつかないことをし始めていたのだ。