kei_madou’s blog

双極性障害の闘病日記です

軽躁の日々2

軽躁の人間がやることのひとつ、散財である。

双極性障害について調べても直ぐに出てくる。とにかく金遣いが荒いのである。

当然のごとく私もそうだった。まず、私は部屋の模様替えにハマった。当時の私の部屋は学生時代のままの慎ましいものだった。何年も使ったデスク、椅子。ベッド以外すべて総とっかえした。

家具屋に行き、まずは木のしっかりした作りの大きなデスクを購入。椅子はおしゃれな革張り。ついでに木目の本棚も購入。さらにはラグも買って、おしゃれな部屋の出来上がりである。

いい出来だ!あとはこれに小物が欲しいな。そう思い私は飾るものを求めた。そうだ!フィギュアだ!!アニメとかじゃない!デザイナーズフィギュアが欲しい!

言っておくが、元々私にフィギュア収集の趣味は全く無かった。なのに当然欲しくなってしまったのである。私はネットで色々検索した。そこで出会ったのがdevil toysとblack13parkである。devil toysはまだ良い。だが、black13parkは9万くらいするのである。通常なら買わないが、当時の私はカッケー!!買う!と即決で買ったのだ。Oh…。

 

不思議だが、何故だか私の散財は玩具に固執していた。

フィギュアのほかにハマったのはガチャガチャである。もちろん、ガチャガチャをする習慣など私には無かった。だが、当時の私はガチャガチャ中毒であった。気に入ったガチャガチャがあればとにかく回しまくり、特にパンダの穴のガチャガチャにハマっていた。しかしながら、あのメーカーの商品は安くてユニークであり、今でも魅力的である。私のお気に入りはマウンテンタートルズだ。あれは非常に良く出来ていた。いつか再販されたとしたら、回して損はないぞと他人には言いたい。

他にも全く興味がなかったはずのトミカでテンション爆上がりしたり、作ったこともないゾイドを買って早朝組み立てたり、ヨドバシで500円でワゴン売りされてたなぞのモンスターフィギュア(腕だけ稼働する)を買って飾ったりしていた。

 

後は、パワーストーン信仰が激しかった。

私は転職するにあたりお守りを求めて都心の裏路地にあるパワーストーン店を訪れた。

そこで私は浄化用の水晶クラスターを購入し、またオリジナルのブレスレットを作った。ブレスレットは自分のこうありたいという願望を詰め込んで、ひとつずつ石を選んだ。これはこれで楽しい作業だった。やたらとダークな色合いに中途半端なカラフルが入ったブレスレットが完成した。完全オリジナルである。私はハッピーな気分でお会計した。お値段は全くハッピーではなかった。

それ以降、私は毎日ブレスレットをつけ、夜になると真面目に水晶クラスターの上に置いて浄化することを日課とした。

 

ブレスレットはいまでも付けたりつかなかったりする。見つめていると、どの石にどの願いが込められているのか、自分はどうなりたかったのかのルーツが込められている気がする。大事な軌跡でもある。

ただし、決して石は私を救っても守ってもくれなかった。もし石に力があったなら、この先ああはならなかっただろう。